開店準備編

什器の選び方・揃え方

雑貨屋の店内

雑貨屋を開業する時に必要なものの一つに商品を陳列する什器があります。

什器は店の雰囲気を作るのに大変重要なものです。

たいていの貸し店舗はカラの箱なので、同じカラの箱でもそこに置く什器と商品でイメージが変わってきます。

店の個性、他店との差別化を出すには商品と同じくらい大事だとも言えます。

お店の個性を出すための什器選び

『ここの店って雰囲気いいよね~!』
こんな言葉を自分が言ったり、他の人が言うのを良く聞いたことありますよね。

もし自分のお店でお客さんが言ってくれたら最高です。

まずはお店の雰囲気を気にいってもらうことが大事ですから!

基本的な選び方は商品、店のコンセプトに合わせることです。

例えばナチュラルな雑貨を扱うならウッディな棚、古着屋だったらアンティークな家具を置いたり。

とにかくとことんこだわって気に入ったものを探しましょう!
え~っと大切なことを忘れていました。

まずは店内の見取り図に商品の配置、什器のレイアウトをいろいろ検討して店内のイメージ、プランを決めて下さい。

そのイメージ図にしたがって什器のサイズ、どのようなものを置くかが決まっています。

なので必ず店内レイアウトの設計図をつくりましょう!

では、実際にどのようにして什器を揃えたか?についてです。

雑貨を置く商品棚

ギフトショウで白い木枠にガラス4段の棚を購入しました。

見た瞬間に自分のイメージに合って、出店していたインテリアメーカーさんに交渉してわけてもらったのです。

雑貨店をオープンするから什器として使いたいとお願いすると少しのロットでもわけていただけました。

しかも卸値でわけていただき本当にありがたかったです。

本来はおしゃれなインテリア雑貨店などに卸されているメーカーさんです。 

服を置く商品棚(シェルフ)

当時、雑貨店で流行っていた<ERECTA>は頑丈でごっつい感じがあってので、ステンレスシェルフでももう少し細い柔らかいイメージのルミナス?というものにしました。

服を置く棚ですが古着屋みたいに大量に積まないので、細いステンレスでも重量的にOKでした。

また、雑貨を置く商品棚との相性も考え選びました。

これはたしか店舗運営用品を販売されているストア・エキスプレスで購入したと思います。

ディスプレーや照明器具、消耗品、ラッピング用品など、店舗を運営する上で必要なすべての商品がそろいますので助かります。

シモジマが運営する包装用品・店舗用品の総合通販サイト『商い支援』 ではネットで注文できるので便利です。

ただマスを狙ったアイテムも多いので個性がなくならないようにうまく取り入れることが大事です。

アンティークテーブル

平台みたいにディスプレーと一緒にアクセサリーなどの商品を置いて使っていました。

米軍基地払い下げの家具売っているアンティーク家具ショップで購入。

ここも店で什器として使うと言ったら卸値でわけていただきました。

ついでに店で売るのに面白そうなイスとかテーブルなども仕入しました…。

レジカウンター

店舗運営用品店、市販のものなどをさがしましたがどうしても気にいるものがなく作ってもらいました。

たまたま知り合いの人がトールペインティングの材料(木の板など)を購入していた建具屋さんが作り付けの家具などを作っていましたのでお願いしてみました。

巾、高さなどサイズを書いた手描きの簡単な設計図とイメージの写真を渡しただけなのですがイメージ以上の出来映えに感激。

裏側の収納部分のつくり、サイズなどは打ち合わせでいろいろとアドバイスをいただきうまくいきました。

パインの木の頑丈な枠組みに表に見える部分にはガラスの小さな棚を作って小物を置けるカウンターです。

表に見える部分とコストを考えて手を抜く部分の作りがさすがプロ!

オーダーメイドで約11万円ととても安くできました。

木造ラック➀

Tシャツなどの服をかけるラックをさがしていましたが既製のハンガーラックでは気にいるものがなくこれも作ることに。

両側に巾のあるパイン材の柱をつくり丸い棒を2段にしてわたしただけの簡単なラックです。

簡単な設計図を書いて東急ハンズで材料の木材を買って指定の大きさに切ってもらいました。

後日届いたそれをネジで組み立てて完成!

木造ラック➁

木造ラック

店を開店してだいぶたったころ服の商品量が増えてきて4台ラックを作ることに。

パイン材の木枠にスチールのパイプをとりつけて服をかけることができえるハンガーラックです。

これはかねてからイメージがあったものを自分で作りました。

カーマホームセンターで材料の木材を買って指定のサイズに加工してもらって組み立てました。

木材の材料費スチールパイプ、金具、ネジ、加工賃だけなので1台5000円~6000円ぐらい。

木造テーブル

テーブル

こちらも東急ハンズで木材を加工してもらって自分で組み立て。

こちらは脚の部分などのつくりもあってネジ穴などの加工までしてもらいました。

簡単な作りの四角いテーブルなのですが、上に布をかければいろんなイメージに変身させることができ使い勝手のいいテーブルになりました。

結構大きいものなので材料費がかかり1万円~ぐらいだったかな?

ハンガー

ビーズハンガー

雑貨屋の店内

最初はワイヤータイプのものやアルミ、木製のものを使っていました。

見た目はいいのですが、肩がすべり商品がずり落ちることがたびたびで使い勝手が良くありませんでした。

結局、現金問屋で仕入時にもらってきた黒のプラスティックハンガーを使っていました。

服をかければハンガーは目立たないし、カジュアルな雑貨店なので見ための印象はあまり気になりませんでした。

リサイクルにもなりますし経費節約にもなります。

まとめ

什器は既製品を買えば簡単です。

でも自分のイメージの店にしたかったら手作りの什器を使えばもっとオリジナルな店作りができます。

既製品に比べたら雑な部分がかえっていい味になったり。

意外とやすく作れるのでその分を商品にまわすこともでき一石二鳥です。

その為には雑誌をみたり、他店を回って参考になるものがあれば資料(切抜き、メモ、写真)を常にとっておく癖をつけましょう。

そうすればアイデアが必要な時にすぐに役立てることができます。

特に個人店のオーナーにとっては自己表現である店つくりは楽しいのでやりがいがありますよね!

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